人生はったり。

2003年2月22日
ホテルを知らない人間がホテルに泊まる話を書けるわけがない。と思った。


作家の技術とはたとえそれが真実でなくても真実であると思わせることができるように語る技術。
それらしく語ることができればそれが真実でなくても知らない人にはわからない。嘘でも真実だと思わせることができればいいのだ。
だが、そう思わせるためにはやはり真実を知らなければいけない。ある程度の真実を知らなければ嘘をつくこともできない。
少しだけ知っていることを完璧に知っているかのようにはったりをかますことはできるが、全く知らなければ少したりとも語ることはできない。

というようなことを授業で習ったことから考えた。うちんとこのゼミはこんな内容。

ホテルに泊まってルームサービスを頼んだことない人間が、不特定多数のルームサービスを頼んだことある人間に、いかにもそれらしくあるように語るのは難しい、ということだ。
知らない人にはルームサービスっていうとこんなもんだろと思わせることはできても、知ってる人には鼻で笑われる情景にしかならないだろう。

言いたいことはようするに、現代のお話を書くって難しいってこと。
ホテルなんかに泊まらすんじゃなかった。
はったりかませる異世界ファンタジーがやっぱり性にあってるわ。

それにしても最近のホテルはインターネットが部屋で手軽にできるんだねえ・・・値段は高いけど。
ルームサービスのやり方も知らなかったよ。朝ご飯の場合は紙に書いてノブにかけておけばいいんだねえ・・・便利だ。
サービスはよくっても高いったらありゃしない。

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