ヅカづくし。

2002年10月5日
今日は花組「エリザベート」です。
4度目の再演・・・絶対前のと比べてしまいたくなるんだよね、再演って。
個人的には今までのエリザは雪がベスト。歌重視で誰かが突出するでもなく調和がとれてた。と思うにはそのCDばかり聞いてたから慣れも入っているだろうが。
やっぱ一番に見たやつが印象に残るんだよ。

本来なら今日は行くはずではなかった。仕事で行けなくなった伯母様ありがとう。それでもあなたは10回近く見に行くんでしょうね?
伯母様には悪いが、花組は縁が薄いのであんまり見てない。正統派すぎて食指が動かんのだ。やっぱり濃くないと・・・
早い話が、一回見れれば充分、見なくても平気っつー気持ちだったんだわ。
ゴメン。

で、エリザ。
●春野トート、青銀のかつらっすね。ちらしで眉毛がない・・・と思ってたんだけど、ちゃんとあった。よかった〜やっぱ歌はお上手です。意外と声低いのね。言うなればちょっとねちっこいかな。トートは淡々としていてそれでいてエリザベートを見たら心が揺らぐ・・・なんて感じが好きです。そういう意味では彼女のは人間ぽかった。
●大鳥エリザベート、比べちゃいけないけど、今までで一番歌がうまいね。聞いてて安心できた。それでもエリザベートの曲は音域が広いから、地声と裏声の境あたりがすこしつらそうで。新曲の音域が一番あっててのびのびしてたなあ。スカートが勢いよくめくれるほどのお転婆少女(でも見た目はすごく大人っぽい)から最後のほうの老け役まで成長の様子が自然に見えました。
●樹里フランツ、この人もやっぱり歌がお上手です。ダンスの花組(古い)でエリザって聞いた時点で不安だったんだけど、この人たちのおかげで心配もふっとんだ。結婚前の皇帝さんはとても可愛い。のに髭もとてもよくお似合いで。でも本当はこの方でルキーニが見たかった・・・
●瀬奈ルキーニ、今までの人と比べるとなんか可愛い。声が他の方々より微妙に高いのかな。ドスがきかない。でも演技は素敵。そーいや最初の裁判官とのやりとり途中おかしかった。裁判官の声が聞こえなくてね。あれって録音だったのかな〜それともマイクが入らなかったのかな。何事もなかったように動じないところがさすが。
●彩吹ルドルフ、可愛いっす。今回のツボはこの人。出番少ない割には目立つし、いいとこどりだし、トートとの絡みも大好き。おめめが大きいから少年に見えるんだわ。
●蘭寿エルマー、なんか台詞増えてない? 拳銃突きつけるし、そんな演出いつから・・・おかげで気性の激しい人とインプットされちゃったよ。母曰く場つなぎのために宙組あたりから台詞が増えたそうな。
●愛音シュテファン、真ん中分けが可愛い。今まで注目したことのなかった人だったんだけど、これから見ます。
●未涼ジュラ、この人も可愛いっすね。上に同じ。
●望月ルドルフ少年、いつから子ルドルフの歌は声が高くなったんだろうか。でも綺麗な声っすね。
●夏美ゾフィー、組長さすがです。声が男役のまんまですが、歌は裏声もありなんですね。そこがちょっと聞きづらかったかなあ。宮廷でただ一人の男と言われるゾフィーだから男役のほうが本当はぴったりなのかもしれない。
●絵莉リヒテンシュタイン、いつもの声ののびがなかった。喉痛めてたのかなあ。
●鈴懸スターレイ、この人には黒天使を踊ってほしかったんだけどな。けどよかった。
●遠野ヴィンディッシュ嬢・エトワール、演技はいいけど(私が演技のことわかるかといえばわからないんだけど)歌がちょっと弱いかなあ。

あとはといえば、
重臣たちはさすがにベテランってかんじだし、黒天使も綺麗にダンス揃ってたし、アンサンブルも綺麗だった。アンサンブルといえば衛兵さんがのりのりでね〜そんなんでいいのかこの国の警備みたいな。
なんかストーリーがわかってるだけに、周りをよく見るんだよね。
盆が回り始めたからあそこのセリからトートがでてくるよな。とか、今あのついたての後ろにスタンバってるんだろうな。とか、マデレーネの人魚尻尾は自分で動かしてるんだろうか。とか、黒天使の娼婦はいつ頭の飾りをはずして銀髪になるのか。とか・・・
最初のほうで大道具さんの姿も見てしまったな。あれはきっとトート閣下の椅子をセットしていたんだろうな。


で、だ。
終わったあとにね、今日バウ「Switch」が初日だったのね、だから見たくて見たくて、さばき待ってみたあげく、当日券に並んでしまった。CSでやるのを知ってたからもういいかなと思ってたんだけど、やっぱ生だよなということで。
当日券19枚だってさ。いや、バウで出ること自体珍しいからあるだけラッキーだったんだけど。で、一時間以上並んで買いました。(普段日本人って並ぶの好きねって言ってる私が並んでしまった・・・いや、某所では常に並んでるけどさ)
先に様子見に行ってよかった。休憩してたら買えなかっただろうな。いい席ではなかったけど、バウは小さいからどこでも綺麗に見える。

そのバウ「Switch」
出演者は同期の4人だけ。一部はお芝居、二部はショー。主演は伊織さんで、他の3人は大劇場公演に平行して練習してらした模様。いやいやご苦労様です。
犯罪者ナルディ(伊織)とそのナルディに息子を殺され追いかけ続ける刑事ウォルター(湖月)が、手術によって顔が入れ替わるお話。映画の「フェイスオフ」って作品が元らしい。
手術で顔も声も身長も変わるなんてそんな馬鹿なって感じだけど、真面目なウォルターとおちゃらけたナルディの両方を演じ分けなあかんわけで、伊織さんと湖月さんは大変ね。
ウォルターの妻ケティーを美穂さん。嘉月さんはナルディの恋人パメラを始め5役、声だけを含むと8役だそうで。これまた大変。

ナルディが最初に出てくるときに、ヘリかなんかにこうロープでぶら下がってるみたいな感じなんだけど、ここで歌う歌がどっかで聞いたことがあるんだ。姫や凌あたりがカラオケでよく歌ってた気が。何の曲か思い出せないのが気持ち悪いんだけど。
嘉月さん、シリアスな場面でのそのハゲヅラは反則です。女役もお綺麗で、歌も女役さんらしく聞こえます。ナルディの弟の馬鹿っぷりもさすが。牧師さんはそういうオチだったのか〜(ネタバレは言いません)とやられました。
二人がどうやって入れ替わるのかも楽しみだったけど、ダンスでしたね。このダンスがかっこよくて好き。入れ替わってからのほうが互いに好きだ。
ナルディとウォルターの戦いの場面、絶対あれは打ち身だけではすまないと思うんですが、体大丈夫なのでしょうか。お気をつけて、と思うくらい激しい戦いっぷりです。よもや宝塚でこんなアクションが見れるとは。
お亡くなりになるところの血糊をどうやってつけたのかな。と思ったけど、撃たれたにしては少なすぎ。
客席降りもあるし、ファンにとっては嬉しい限り。

ショーのほうはというと。
オープニング「春の踊りは〜(高音娘役)よーいやさー(低音男役)」と初舞台のやつっすね。一番笑ったよ。
美穂さんの歌で、湖月さんと嘉月さん(女)の椅子を使ったダンスが素敵だった。
美穂さんと伊織さんのデュエットで靴を脱がしストッキングを脱がしって・・・いいのかねえ。
またまた美穂さんの歌でワタナオなダンス。体格差がなんともはや・・・ワタさんのその手がやらしい。
湖月さん、女役をありがとう。フォーチュンクッキーな感じでしたね。
楽しかった。

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