長い春の果てに

2002年9月1日
待ちに待った月組〜楽しんできました。
長年宝塚を見てる者として言えば、あの紫吹さんの格好はマニア受けを狙ってるの?という感じですね。金髪サラサラの銀縁メガネをかけた医者もちろん白衣だよ?
今回は話が話だけに下級生はともかく主要人物で白衣を着てない人の方が少ないかも。病院の話だから、着てない人=出番が少ないような。

ストーリーの主軸を言えば、初恋の王子様を追ってきた少女エヴァが、手術ミスにより死体しか扱えなくなった医者ステファンの心を開いていく。ってところでしょうか。そこにステファンの過去の恋人ナタリー、現在の恋人フローレンスが絡み、それぞれの新しい恋人(ステファンの友人アルノー、ブリス)が絡み、さらにエヴァが脳の血管腫という病気から同じ病に侵された悪徳医者(改心済み)のクロード側の物語が絡む。
最後には亡くなってしまうクロードを除けばほとんどハッピーエンド。

ステファンやエヴァ、フローレンス、ブリス周辺はコミカルでもちろんストーリーの主軸を行く時はシリアスなんだけど、お笑い担当。
逆にクロード側の物語はよりいっそうシリアスで死ぬまでほとんど笑顔なし。

クロード側の物語はほとんどオリジナル(たぶん不正をジャンやピエールに暴かれる辺り)だと仰ってましたが、もうちょっと書き込んでほしいな〜せめてあと一場面。ワタルさん自身も一場面でがらりと変わるのが難しいと言ってたしさあ。
でもやはり石田演出。どんな暗いストーリーでもコメディになってます。というわけで滅多にないコメディだかららーな。さん行きましょうよ。

●ステファン(紫吹淳)、30代らしいのですがそうは見えないほど可愛い・・・プログラムのエミクラちゃんとの写真を見たときはどこのヤンキーですか?とも思ったけど。でもガイズの時よりは持ち味にあってるような。これを言うと反感買うかも知れんが、ガクト+つんく(ちょっと昔)÷2に見えた・・・
●エヴァ(映美くらら)、憧れの王子様を追ってきたと言えば聞こえはいいが、ようするに押しかけストーカーのようなもので・・・少女のわがままつーことで。14歳に見えるかと言われるとちょっとつらいけど、少女には見えます。
●ナタリー(汐風幸)、女役意外とお似合いで。大人っぽいの一言ですな。いきなり花道から走り出て歌いだした時は何事かと思ったけど。
●クロード(湖月わたる)、なんか悪役ばっかしてませんか? それがまた似合うからいいんだけど、かっこいいし。医療機器メーカーからお金を受け取ったりするいけない人なんですが、そのお金が多すぎないかって心配するほどには、根はいい人かもしれない。病気になった途端にいい人になるしね。無精髭が似合うタカラジェンヌ・・・天から見守っているのであろうクロードの爽やかな笑顔が唯一の救いでしょうか。
●ジャン(汐美真帆)、久しぶりの好青年ですね。クロードの不正を暴く新聞記者だけど、クロードが倒れた途端になんでそうも甲斐甲斐しく世話してるんですか? しかも医者でもないのに解剖する時まざってるし。さらに言うとその歌は・・・クロードのための歌ですか?
●フローレンス(大空祐飛)、今回はこの人の女役が楽しみだった。フランス人の中に一人アメリカ人で感覚が浮いてる感じがいいです。どおりで普通の弁護士には見えないはずだ。綺麗です。
●アルノー(霧矢大夢)、この人の画期的な手術法でエヴァは助かるんだけど、画期的過ぎて学会から追放されてたんだって。ナタリーの説得で単純なまでに復帰してくる。汐風さんとの並びはなんか新鮮だった。
●ブリス(大和悠河)、今回はお笑い担当ですか? けっこう軽めの役でとてもあってた。この人が出てくると暗い芝居が明るくなります。フローレンスと並ぶとやっぱフローレンスのほうが高いよな。
●ピエール(月船さらら)、クロードの下で働く医者だけどいい人だよね。クロードに脅迫までされたくせに最後は縋りついて泣いちゃうんだから、慕ってたんだろうね。金髪がとてもよくお似合いで・・・

あとは出番少ないよね。台詞も。
北翔&花瀬のカップルは可愛かった。
シモーヌ(紫城るい)、ステファンが手術ミスで死なせた女優さんだけど、これまた一瞬だし。目立つことは目立つけど。
ステファンの両親(星原美沙緒&夏河ゆら)、濃い夫婦・・・お母さんお茶入れに行ったはずなのになんで植木鉢を動かしてるんですか?
エヴァの母親&祖父(美原志帆&光樹すばる)、エヴァのためならなんでもアリなんですね。そら我が儘になるわな。

オペ着のダンス夜光塗料・・・
うさぎの悪夢・・・

やはり突っ込むべきはオリジナル要素の強いクロード周辺ですね。


ショー「With a song in my heart」
リチャード・ロジャーズの生誕100周年記念。とはいえ最初はそれ誰ですか状態だったんだけど。Sound of musicの作曲者らしいね。
なんともタルイ・・・いえ、一場面が長いような・・・その場面にご贔屓さんが出てないファンはさぞかし暇だろうなと。
 オープニングの黒燕尾のダンスは壮観なんだけど、やはりどことなくのんびりしてるような・・・パートナーが次々と変わっていってたと思います。
 次はリチャード・ロジャーズの写真が出てきて、おじいちゃんおばあちゃんのかっこうしたキリヤンとタニちゃんが100歳おめでとうみたいな歌を。写真がウィンクするのを見てください。あれ、どうやってるんだろう・・・
 少年時代。リカさんとるいるい+悪童4人(汐風、湖月、汐美、大空)のダンス。リカさん声違うくない? 少年だから? 結局これって少年の見てる夢ってか。悪童4人がるいるいと同じ格好、つまり女装で踊るのがなんともはや・・・後ろで踊ってる群舞にも女装いてるみたいだけど。ワタさん、メガネで顔わからなくしないでください。物珍しい女装なんだから。個人的にはケロさんの半ズボンが気になって・・・
 歌はやはりキリヤンの担当だよね。うまいっす。
 今回の見物はチャイナドール。リカさんの女装とワタさんの豪快なリフト。腰大丈夫かと気になるけど、二人共背が高いからとても綺麗なのよね。
 あとはタニちゃんメインのタイのお姫様エミクラちゃんとの物語。南太平洋の曲だった。娘役5人男役5人それぞれわずかながらソロもらっててよかったと言えばよかったが、誰とは言わんが音痴である。
 今回シューマッハでの場面がなかったな。キリヤンが抜けてて、かわりに越リュウがそこに入って、ちょっとキラキラ衣装着てて嬉しかった。
 ケロ祐飛のオクラホマ最高。二丁拳銃回すはいいけど、あんまり綺麗に決まってない・・・それでも好き。
 ロケットのあとがすぐパレードってんのもなんか寂しい。大階段での群舞が欲しかったなあ・・・
 パレードでリカさんが「さあみなさんご一緒に歌いましょう」と言うが歌詞しらんっちゅーねん。ドレミの歌とかエーデルワイスとかは有名は有名。だけど逆に有名すぎて日本語歌詞はいろいろありすぎるんだよ。かといって英語はしらんし。FCはともかく歌ってる人いないんじゃないかな?

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